お知らせ

Vol.144 毒キノコによる食中毒について

2004/11/11 アーテック倶楽部ニュース

朝晩は冷え込むようになってきましたね。もうすぐインフルエンザの季節です。「適度な温度・湿度を保つ」「手洗い・うがいをする」といった、すぐに実行できる予防法から取り入れて、風邪など引かないように、元気に過ごしたいですね。


■ 毒キノコによる食中毒について ■

秋になってから毎日のように、毒キノコによる食中毒事件がおきています。日本国内には約5000種類以上のキノコがあり、その中の50種類程度は死亡事故につながるような中毒を起す毒キノコと言われています。秋の味覚の一つの「キノコ」ですが、昔からの迷信を信じての、素人判断は危険ですので、十分に注意しましょう。

★ 食中毒を起す主なキノコ TOP3 ★

■ ツキヨタケ 9月~11月に発生
《特徴》
主として山地(ブナ林等)の倒木に生え、カサの色は橙褐色か紫褐色(シイタケに似ている)が、柄を縦に割ると基部に紫黒色のシミがあります。また、暗い場所か紫外線が当たるとヒダの部分が黄緑色か青白色に光ります。
《よく似ている食用キノコ》
シイタケ・ヒラタケ・ムキタケ

■ クサウラベニタケ 7月~9月に発生
《特徴》
雑木林の地上に生え、ヒダが始めは白色だが、成熟するとピンク色になります。カサの色はねずみ色から灰褐色で絹糸状の光沢があり、柄は白色で細く折れやすいです。また、カサの表面に斑や繊維模様はありません。
《よく似ている食用キノコ》
ウラベホテイシメジ・ハルシメジ

■ カキシメジ 9月~11月に発生
《特徴》
アカ松まじりの雑木林の地上に生え、カサの径は5~8㎝です。カサの色は赤褐色から栗色、肉・ヒダは白いが成長すると茶褐色のシミが出来る。柄はカサと同色かやや白く、縦によく裂け、根元にやや膨ら みがあります。
《よく似ている食用キノコ》
マツタケモドキ・ハタケシメジ

★ 信じてはいけない迷信 ★

  • 縦に裂けるキノコは食べられる。
  • 色の鮮明なものは毒で、おとなしい色のものは食べられる。
  • ナスと煮れば中毒は起こらない。
  • 塩漬けにすれば食べられる。
  • 虫に食われていれば食べられる。
  • 煮汁の中に銀サジを入れて黒変するものは食べられない。
  • 油で炒めれば食べられる。
  • 乾燥すれば食べられる。

★ 中毒の特徴と症状 ★

食後30分から3時間後に、胃腸障害を発症する。腹痛・下痢・嘔吐などの症状が出ます。


☆自慢のレシピ☆

今回は病院給食様からの自慢のレシピです。
◆ 焼きスイートポテト ◆

<材料 *1人前(g)>

  • さつまいも 60
  • 砂糖 4
  • 牛乳 7
  • バター 2
  • 生クリーム 3
  • 卵黄 3

<作り方>

  1. さつまいもは皮をむき2cm位の輪切りにする。
  2. さつまいもを茹でる。茹で上がったらつぶす。
  3. 熱いうちに砂糖、牛乳、バター、生クリームを混ぜる。
  4. 天板に平らになるように3を敷く。
  5. オーブンで15~20分焼く。(150℃~160℃)
  6. 卵黄をぬって焼き色をつける。5分(180℃~200℃)
  7. 切り分ける。

ポイント:大量調理で切り分け方も自由。硬さは牛乳で調整できるのでキザミ食の方でもOK。患者さんはもちろん職員にも好評でした。(かぼちゃの代用もOKです。)

★自慢のレシピを送ってくださった皆様、本当に有難うございます!
★引き続き自慢のレシピを募集しております。