お知らせ

vol.213 ノロウイルス注意報

2007/11/16 アーテック倶楽部ニュース

急に寒くなり、日が暮れるのも、本当に早くなりました。こんな時に体調を崩しやすいので、注意が必要です。充分な睡眠、そして免疫機能を高めるビタミンCも沢山とって、風邪予防に努めましょう!!私たちの仕事は体が資本ですもんね。

◆感染経路について

ノロウイルスの感染経路として、二枚貝などによる食中毒や人の手を介した接触感染などがありますが、昨年ニュースや新聞報道などを賑わせた感染経路といえば、嘔吐物などが床などに飛び散りその飛まつを吸い込んで感染した例です。処理を中性洗剤で行った為、消毒が不適切だったようで、爆発的に集団感染が起こってしまったようです。ノロウイルスが感染・増殖する部位は小腸と考えられています。したがって、嘔吐症状が強いときには、小腸の内容物とともにウイルスが逆流して、吐ぶつとともに排泄されます。このため、ふん便と同様に吐ぶつ中にも大量のウイルスが存在し感染源となりうります。12日以上前にノロウイルスに汚染されたカーペットを通じて、感染が起きた事例も知られており、時間が経っても、患者の吐ぶつ、ふん便やそれらにより汚染された床や手袋などには、感染力のあるウイルスが残っている可能性があります。このため、これら感染源となるものは必ず処理をしましょう。

◆嘔吐物などの処理は的確に!!
床等に飛び散った患者の吐ぶつやふん便を処理するときには、使い捨てのガウン(エプロン)、マスクと手袋を着用し汚物中のウイルスが飛び散らないように、ふん便、吐ぶつをペーパータオル等で静かに拭き取ります。拭き取った後は、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約200ppm)で浸すように床を拭き取り、その後水拭きをします。おむつ等は、速やかに閉じてふん便等を包み込みます。
おむつや拭き取りに使用したペーパータオル等は、ビニール袋に密閉して廃棄します。(この際、ビニール袋に廃棄物が充分に浸る量の次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約1,000ppm)を入れることが望ましいです。)また、ノロウイルスは乾燥すると容易に空中に漂い、これが口に入って感染することがあるので、吐ぶつやふん便は乾燥しないうちに床等に残らないよう速やかに処理し、処理した後はウイルスが屋外に出て行くよう空気の流れに注意しながら十分に喚気を行うことが感染防止に重要です。

◆厨房における注意点は??
ノロウイルスは少ないウイルス量で感染するので、ごくわずかなふん便や吐ぶつが付着した食品でも多くのヒトを発症させるとされています。食品への二次汚染を防止するため、日頃から自分自身の健康状態を把握し、下痢やおう吐、風邪のような症状がある場合には、食品を直接取り扱う作業をしないようにしましょう。さらに、このウイルスは感染していても症状を示さない不顕性感染も認められていることから、食品取扱者は、その生活環境においてノロウイルスに感染しないような自覚を持つことが重要です。また、調理従事者間の相互汚染を防止するために、ドアのノブ等の手指の触れる場所等の洗浄・消毒等の対策を取ることが大切です。

出典:厚生労働省HP ノロウイルスに関するQ&A
http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html