みんなの知恵袋
これまでアーテックにご相談いただいた中から、広く他の施設様でもお役にたつだろうものをピックアップして掲載しています。
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セレウス菌とは?
【特徴】
セレウス菌は、土壌細菌のひとつで、土壌・水・ほこり等自然環境に広く分布し、農作物等を濃厚に汚染しています。
この細菌は、食品中で増殖するとエンテロトキシンをはじめ、いくつかの異なる毒素を作ります。従って、この菌による食中毒は、この毒素の違いにより、「下痢型」と「おう吐型」の2つのタイプに分類されます。日本では、後者の「おう吐型」が殆どで、米飯、焼き飯によるものが圧倒的に多く、全体の73%を占めています。
また、食品中では芽胞を作って生存するため、熱に抵抗性があり、100℃27~31分間(米飯中では、22~36分)の加熱を必要とします。増殖する至適温度は28~35℃です。
【症状】
「下痢型」と「おう吐型」の2つのタイプにより症状は異なります。
●「下痢型」
潜伏期間 8~16時間
腹痛・下痢などを起こす。(症状はウエルシュ菌に似ている)
●「おう吐型」
潜伏期間 1~5時間
吐き気、おう吐、腹痛を起こす。(症状は黄色ブドウ球菌に似ている)
【予防法】
- 一度に大量の米飯やめん類を調理し、作り置きしないこと。
- 穀類等が原料の食品は、調理後保温庫で保温するか、小分けして速やかに低温保存(10℃以下)すること。