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Vol.405 リスク管理出来ていますか?食品汚染防止対策

2023/11/15 アーテック倶楽部ニュース

食品の二次汚染によって食中毒が起こる場合、食品を取り扱う手指からの汚染の場合があります。手からの汚染防止で手袋を着用している施設も多くあると思います。取り扱い方法を間違えると汚染源になってしまう恐れもありますので、今回は、手袋の取り扱いについて説明していきます。

手袋の着用目的

食中毒を起こす細菌やウィルスを持つ可能性がある手指が、直接食品に触れないために手袋をします。

着用ポイント

  • 着用前には衛生的な手洗いを行うことが大事です。
  • 弊社の岡崎クックチルセンターでは手袋の2枚重ねを行い、直接手に食品が触れないよう工夫をしています。
  • 手荒れや傷がある場合は必ず着用。
  • 手袋の交換は作業が変わるたびに、食品に触れる前後、トイレ使用後、破れたときに都度行いましょう。

 

選ぶポイント

  • 手袋の切断などが異物混入の原因となりますので、手のサイズに合ったものを選びましょう。手袋はサイズが箱の色によってわかりやすくなっているものがありますよ!
  • 手袋の破片の脱落時にわかりやすい青色を基本として選びましょう。白色やピンク赤色などもあります。
  • 作業内容によっては、腕まで覆われる長いタイプもあるので作業ごとに長さを選んでください。
  • 平成18年の食品衛生法改正により、可塑剤にフタル酸エステルが使用されている塩化ビニール手袋は食品の調理に使用することは禁止されています。食品に直接触れるものには、食品衛生法適合品を使用してください。

 

素材の違い

ニトリルとポリエチレン

  • ニトリル手袋は高価ですが、耐摩耗、耐油、耐薬品性に優れ、フィット感もよく手先が細かな作業が可能な万能手袋です。作業性を良くするため内面を滑りやすく、指先に滑り止め加工がしてあるものがあります。手袋の厚みは0.06㎜から0.15㎜まであり、薄いとやわらかい作業に優れ、厚いものは破れにくく耐久性があります。
  • ポリエチレン手袋は、安価で耐薬品、耐油性に優れ、盛り付けなど交換頻度の多いものに向いています。しかし強度やフィット感が欠けています。

食品汚染防止法としての手袋

しっかりとコストを考えながら用途にあった手袋を選び、食中毒を防いでいきましょう。こんな使い捨て手袋ないかなど、用途を聞きながら最適なものを紹介もできますので、是非ご相談ください。